国際的な働き方「エスコートナース」

現在の日本において、看護師が活躍できる場は多岐に渡っています。従来通りの病院といった医療施設の他、介護系施設での需要も多くなっています。

そんな看護師需要の中でも、極めて希少性が高いのがエスコートナースという働き方です。病気や怪我などが理由で動けなくなっている患者さんに寄り添い、医療施設への道中も常にケアを提供しつつサポートするのが主な仕事です。
エスコートナースになるための条件は、正看護師資格以外にも幾つかあります。そのひとつとして、高い英語力があります。活躍の場は日本国内だけに留まらず、付き沿う患者も日本人だけとは限らないためです。海外の場合、必要書類も英語で記入しなければならないことも理由のひとつです。また、狭い飛行機内など、急変した際に誰も頼ることが出来ない状況も発生するため、未熟な医師を凌駕するほどの経験や知識が求められます。病院勤務と違い、個々の依頼を受ける形で仕事をすることになるため、収入は不安定になることが多く、忍耐力や精神力も必要です。

このように、非常に責任が大きく個性的な仕事ですが、その将来性は抜群です。日本の国際化は年々加速していますし、外国人旅行客も増えている状況ですから、そのニーズは高まる一方です。加えて、重い責任に見合う報酬も見込めます。エスコートナースとしての実績を積むことで、年収一千万円以上も夢ではありません。ただし、あまり求人として情報が出回っていることは少なく、かなりレアな働き方と言えるかもしれません。今後需要が増えることは確実ではありますが、希望に添う求人を見つけることは難しいかも知れません。目指すのであれば、チャンスを逃さないように求人情報をしっかりと確認し、自分の語学力も常に磨いておきましょう。
グローバルに活躍したいと願っている看護師にとって、エスコートナースという仕事は適職と言えます。